事業概要
高松市に本社を置くケーブルテレビ局。香川県高松市、東かがわ市、さぬき市、三木町でサービス提供している。
コミュニティチャンネルの視聴データを活用して、最適な番組編成を日々探求している。
ウェブサイト:https://www.cavy.co.jp/
- 自社アンケート回答者が限定的で、勘と経験を頼りにした編成を改善したい
- STB利用世帯に限定せず、サービスエリア全域の調査がしたい
- 番組ごとにリアルタイム・録画再生の視聴数を分析
- 曜日・時間帯ごとの視聴数に基づいて番組編成を検討
- 月間視聴数の推移を定点観察し、自社サービス利用者数の増減を確認
- 視聴データに基づいたコミュチャン大改編により最大1.5倍の視聴増加に成功
田中:弊社は香川県高松市、東かがわ市、さぬき市、三木町でサービス提供をしており、地上波およびBS放送の再送信サービスを利用されている方が7万世帯ほどいます。
一方で、STBを使いCS放送が楽しめる多チャンネル放送加入数は約2万世帯です。地域の平均を知る上では、調査対象をSTB利用世帯に限定せず、サービス提供エリア全域を対象とするレグザデータの方が良いと判断しました。
弊社サービス提供エリアのレグザ調査サンプルは現在約3,000台あり、3年前の導入時から約3倍に増えていることで、比較的視聴の少ない番組でも解像度高く分析できるようになってきました。
― 視聴データをどのように活用されていますか。また、良かった点などはありますか。
中村:曜日や時間帯ごと、番組単位で接触台数がわかるので、どの曜日のどの時間帯にどの程度の視聴者が集まっているのか、そこに対してどんなコンテンツをお届けすれば視聴されるかがわかり、自信をもって編成が組めるようになりました。
田中:レギュラー番組の接触率を制作者に共有し、課題をあぶりだして番組制作に活かしているほか、特番も前年比較で評価しています。新番組も前週の同じ枠と比較検証するなど、あらゆる場面で活用しています。
コミュニティチャンネルの番組は5分や15分、30分単位の番組が多く、番組単位で視聴数を把握できることが制作や編成に活かす上でも重要です。レグザは秒単位でデータが取得されているため、番組の放送枠ごとに分析することが可能です。
また、録画再生の視聴データが取得できるのも大きなメリットだと感じました。
― ドラマやバラエティ番組が録画再生視聴される傾向にありますが、御社ならではの特徴はありますか。
田中:意外だったのが、スポーツ番組の録画視聴ですね。“スポーツは生放送”と思っていましたが、高校野球地方大会を録画視聴される人の多さに驚きました。
高校野球は平日の日中に行われるため、地元の高校が出場する試合を録画して、夜に家族みんなで見る、といった視聴行動があることが分かりました。
― データがあっても分析する人や時間が足りないという声をよく耳にしますが、御社が工夫していることはありますか。
田中:月次でレグザ視聴データをBIツールに入れて分析しています。あらかじめ可視化する指標を決めて、四半期ごとに開催される幹部会(課長から取締役まで)で、視聴ボリュームを月ごとの推移で説明しています。
社内データ全般に言えることですが、データは定点観測し続けることが重要です。継続的に観測することで、視聴者ニーズの微妙な変化に気づくことができます。
中村:時代によって人々のニーズも生活スタイルも変わります。当然、番組の嗜好も変化します。
定量調査を行わなければ、視聴者の変化に気づくことはできないでしょうし、新しい番組が作れないと思います。
接触率データを活用後、新しい発見が常にあります。確かに見たくないデータもありますが(笑)、それ以上に番組が視聴されていることがわかってうれしいですし、もっと伸ばす方法を知りたいと思えるようになりました。
田中:導入前は、作り手のモチベーションが下がることを懸念していましたが、実際は逆でした。視聴されていることが分かり、制作者のモチベーションアップにつながりました。
― まずは知ることが重要だということですね。視聴データを活用して今後やってみたいことはありますか。
田中:男女別、若い人向け、年配者向けなどターゲット層を明確にした番組作りを進めていますので、性年代別の視聴傾向を分析していきたいと思います。
また、AIによる視聴分析が可能になった際には、ぜひ活用してみたいと思っています。
コミュニティチャンネル視聴データ 分析イメージ
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