病院内
※左側は病棟、右側は外来に設置されたディスプレイ
よりよい医療を目指して、日々様々な業務改善に取り組んでいる地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構 日本海総合病院様。以前は貼紙掲示をしていた病院からのお知らせや診療予定、医師の休診などの患者様向け情報をサイネージディスプレイに置き換えてデジタル化。各担当部門のPCで作成したデータを共有サーバで一元管理し、病院内に配置した26台のサイネージディスプレイに配信する仕組みを導入。患者様にとって、情報が見やすく伝わりやすくなっただけでなく、担当部門の情報メンテナンスと配信業務の効率が大幅にアップしました。
所在:山形県酒田市あきほ町30番地
URL:http://www.nihonkai-hos.jp/hospital/
地方独立行政法人 山形県・酒田市病院機構 日本海総合病院の総務課 施設主査 兼 施設係長 鈴木 宏幸氏に、病院へのサイネージディスプレイ導入の経緯や効果などを伺いました。
「サイネージ導入前は、150人ほどの医師の診療予定表や出張・休暇予定の他、病院からのお知らせなどを貼紙で作って掲示していたのですが、医師の予定が変わる都度、作り直して掲示版の貼替えを行っていました。外来には16か所に掲示板があり、変更の都度全部貼り替えるのはけっこう大変な業務でしたし、患者様にとっても、紙は最大のサイズでもA3なので小さくて目立たないという問題がありました。」(鈴木氏)。
また、外来だけでなく廊下やエントランスにも面会時間などを掲示したり、冬になってインフルエンザの流行時には「面会をご遠慮ください」というサインボードを出したりしていましたが、美観的によくないだけでなく、廊下の幅を縮小していたので好ましくないという意見もあったそうです。
「1か月に1回やっている業務改善委員会という、患者様対応の向上や業務改善を検討したり、提案したりする場があるのですが、その中でこの病院は築25年で古いけれども、そういうところはデジタル化ができないかという案が出ていました。」(鈴木氏)。
そこで、サイネージディスプレイの導入を検討することになり、画質や情報更新のしやすさなども考慮して、このたびその計画が実現。外来各科、病棟、入院棟、エレベータホール、エントランス、集中治療部門などに26台のサイネージディスプレイが設置されました。サイネージディスプレイの情報は、各部門からPCで入力、共有フォルダで一元管理されています。基本的に看護婦や医師などそれぞれの課で担当する内容を作成しているそうです。
「サイネージディスプレイは大きいし目立つので、患者様に見てもらいやすくなったと思います。外来で表示される情報は、主に医師の診療予定表と患者様へのお知らせや案内ですが、診療科によって医師の数が異なっていて、例えば内科と外科は医師が多いので、全部の診療予定を表示するのにディスプレイ横幅いっぱいの幅を使います。逆に医師が少ない課では、異なるコンテンツを組み合わせて、半分を診療予定表、もう半分を患者様へのお知らせや案内などに使ったりしています。こうすることで、情報を見やすく、また効率よく患者様にお伝えできていると思います。」(鈴木氏)
「まだ導入から間もないので、患者様からの具体的な反応は見えていないのですが、患者様への注意喚起やイベント開催の紹介などは、以前の貼紙に比べて、とてもわかりやすく伝えやすくなったと思います。近日開催予定の外来・入院患者と病院の交流のイベント「看護の日」には、ぜひ患者様からご意見や要望を伺って、これからの改善につなげていきたいです。また、今後は患者数や待合室の広さに合わせてサイネージディスプレイの増設も検討したいと思っています。」(鈴木氏)
常に患者様からの声に耳を傾ける日本海総合病院様の真摯で温かい志が、鈴木氏の言葉から伝わってきます。「エントランスや病院の配置・案内などについて、患者様から情報不足やわかり辛さを指摘する声もあり、まだまだ対応しきれていないところがあります。全ての患者様全員の満足を得るのは難しいですが、これからもサイネージディスプレイを活用して、さまざまな改善に取り組んでいきたいと思っています。」(鈴木氏)
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